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薬局の内装デザインの重要性と内装デザインを決める際のポイント

薬局の内装デザインは、患者様の安心感と利便性に大きく影響を与える重要な要素です。近年では、単なる医薬品の提供場所としてだけでなく、地域の健康相談窓口としての役割も求められており、それに応じた空間づくりが必要となっています。

また、高齢化社会の進展に伴い、より使いやすく、分かりやすい店舗設計が重要視されています。清潔感があり、安心して相談できる環境づくりは、薬局の価値を高める重要な要素となっています。

薬局の内装デザインの重要性

薬局の内装デザインは、以下の4つの重要な要素を含んでいます。適切なデザインにより、患者様の満足度向上と、業務効率の改善を実現できます。

相談しやすい雰囲気を作る接客カウンター設計

薬局において、患者様との対話は非常に重要です。相談カウンターは、プライバシーに配慮しつつ、気軽に健康相談ができる空間である必要があります。カウンターの高さや形状は、立位と座位両方に対応できる設計とし、車椅子の方でも利用しやすい配慮が必要です。

また、周囲の患者様に会話が聞こえないよう、適度な間隔や仕切りの設置も重要です。カウンター周辺には、健康相談に必要な資料や測定機器を配置し、スムーズな説明ができる環境を整えます。照明計画も重要で、資料が見やすく、落ち着いて相談できる明るさを確保します。

相談スペースの壁面には、医薬品や健康に関する情報を掲示するなど、待ち時間も有効活用できる工夫が効果的です。このような配慮により、より深い服薬指導や健康相談が可能となります。

商品の見やすさと動線計画の最適化

医薬品や健康食品の陳列レイアウトは、患者様の利便性と購買意欲に直結します。商品カテゴリーごとに明確に区分けし、探しやすい配置を心がけます。棚の高さも、手の届きやすい位置に重要な商品を配置し、上段には補助的な商品を置くなどの工夫が必要です。

通路幅は、車椅子やベビーカーの通行も考慮し、十分なスペースを確保します。また、主要な動線上には障害物を置かないよう注意が必要です。商品棚の配置は、店舗の奥まで自然に足を運べるよう、適切な間隔と配置を検討します。

さらに、季節商品や新商品のコーナーは、目につきやすい位置に設置し、効果的な販促を可能にします。POPや案内表示も、見やすく分かりやすいデザインを採用します。

ユニバーサルデザインによる利用しやすさの向上

高齢化社会に対応したバリアフリー設計は、現代の薬局には不可欠です。入口からカウンターまでの段差解消や、手すりの設置など、基本的な対応が必要です。また、床材は滑りにくい素材を選択し、転倒防止に配慮します。

サイン計画も重要で、文字の大きさや色使いに配慮し、誰にでも分かりやすい表示を心がけます。特に、医薬品の分類や効能を示す表示は、高齢者にも読みやすい工夫が必要です。また、休憩用のベンチやいすの設置も、高齢者や体調の悪い方への配慮として重要です。

清潔感と信頼性を高める素材選び

薬局には医療施設としての清潔感が求められます。内装材には、清掃や消毒が容易な素材を選び、長期的な美観維持が可能な計画が必要です。床材や壁材は、耐久性が高く、傷つきにくい素材を選定します。

照明計画も重要で、商品の色味が正確に判断でき、清潔感のある明るさを確保します。特に調剤室は、正確な業務のための十分な明るさと、外から見た際の信頼感を両立させる必要があります。

薬局の内装デザインを決める際のポイント

薬局の内装デザインを計画する際には、以下の5つの重要な要素について検討する必要があります。医療施設としての機能性と、商業施設としての利便性を両立させながら、患者様に安心感を与える空間づくりを目指します。

調剤室の機能性と作業効率の向上

調剤室は薬局の中心的な機能を担う重要なスペースです。医薬品の適切な保管と、効率的な調剤業務を実現するためのレイアウトが必要です。作業台の高さや、機器の配置は、スタッフの動きを考慮して決定します。

また、十分な収納スペースを確保し、医薬品や備品を整理整頓できる環境を整えます。温度管理が必要な医薬品の保管設備や、水回りの配置なども重要な検討事項です。清掃や消毒が容易な素材を選び、衛生管理を徹底できる設計とします。

さらに、外部からの視認性も考慮し、薬局としての信頼感を高める工夫も必要です。調剤室の様子が適度に見える設計により、安心感を与えることができます。スタッフの作業効率と患者様からの見え方、両方のバランスを考慮した計画が求められます。

待合スペースにおける居心地の良さの追求

待合スペースでは、患者様が快適に過ごせる環境づくりが重要です。適切な広さの確保と、座り心地の良い椅子の配置により、長時間の待ち時間でも負担の少ない空間を提供できます。高齢者や体調の悪い方のために、背もたれのある椅子を十分に用意することも必要です。

照明計画も重要で、読書や携帯端末の使用に適した明るさを確保します。また、季節に応じた温度管理や、適切な換気システムの導入により、快適な環境を維持します。壁面には健康情報の掲示や、デジタル画面による情報提供なども効果的です。

さらに、プライバシーに配慮した座席配置や、適度な間隔の確保も重要です。待ち時間を有効活用できるよう、健康や医療に関する資料を設置したり、測定機器のコーナーを設けたりすることで、より充実した待合環境を提供できます。

商品棚の効率的な配置と在庫管理

商品棚の設計は、患者様の利便性と、スタッフの在庫管理のしやすさを両立させる必要があります。商品カテゴリーごとの明確な区分けと、分かりやすい案内表示により、目的の商品を探しやすい環境を整えます。季節商品や新商品は、目につきやすい位置に配置することで、効果的な販促が可能です。

棚の高さや奥行きは、商品の大きさや在庫量に応じて適切に設定します。高齢者の方でも手が届きやすい位置に主力商品を配置し、上段には補助的な商品を置くなどの工夫が必要です。また、定期的な棚替えにも対応できる柔軟な設計が重要です。

照明は商品の色味が正確に判断できる明るさを確保し、陳列の効果を高めます。また、在庫補充や商品整理がしやすい構造とし、バックヤードからのアクセスも考慮した配置計画が必要です。

バリアフリーと安全性への配慮

薬局では、様々な身体状態の患者様が利用されるため、安全性の確保が最優先事項となります。通路幅は車椅子やベビーカーの通行を考慮し、十分な広さを確保します。また、段差の解消や、手すりの設置など、基本的なバリアフリー対応が不可欠です。

また、緊急時の避難経路の確保や、防火設備の適切な配置も重要です。床材は滑りにくい素材を選び、特に出入り口付近では、雨天時の対策も考慮します。照明設備も、停電時の対応を含めた安全計画が必要です。

さらに、高齢者や視覚障がいのある方のために、床面の材質や色の変化で動線を示したり、音声案内を導入したりするなど、きめ細かな配慮も重要です。

イメージやコンセプトはしっかり固めておく

薬局の内装デザインでは、一貫したコンセプトに基づく計画が重要です。地域のニーズや、ターゲットとする患者様層を考慮し、適切なデザインテーマを設定します。また、将来的な拡張や、サービス内容の変更にも対応できる柔軟性を持たせることが大切です。

色彩計画や素材選びも、コンセプトに沿って決定します。清潔感のある白を基調としながら、温かみのあるアクセントカラーを効果的に使用することで、親しみやすい空間を演出できます。また、自然光の取り入れ方や、照明計画も、全体的な雰囲気づくりの重要な要素となります。

内装デザインを通じて、医療機関としての信頼性と、地域に密着した薬局としての親しみやすさを表現することで、より多くの患者様に選ばれる薬局づくりが可能となります。

ドラッグストアの内装デザイン事例

薬局チェーンやドラッグストアでは、様々な特徴的な内装デザインが見られます。弊社が手掛けた以下2つの代表的な事例から、効果的なデザインのポイントを解説します。

さざなみ薬局

波の音が聞こえてくるような空間で患者様を心から癒す待合室をデザイン

綾瀬スミレ薬局

隣接する内科クリニックと内装を近づけた調剤薬局。自動ドアには店名の「スミレ」にちなんで紫色のフォグラスシートを採用。

まとめ

薬局の内装デザインは、医療施設としての機能性と、商業施設としての利便性を両立させる必要があります。特に重要なのは、患者様目線での空間づくりです。安心して相談できる環境と、快適な買い物空間の実現が求められます。

また、時代とともに変化する患者様のニーズに対応できる柔軟性も重要です。高齢化社会への対応や、健康相談機能の充実など、将来的な展開も見据えた計画が必要です。地域に根ざした薬局として、末永く愛される店舗づくりを目指しましょう。

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