【Palettaニュース7月号】「DXを迎え入れる空間への転換」

2026年7月、医療業界の話題の中心は「きれいな待合」や「開業時の内装トレンド」を超え、診療・記録・連携そのものへDXが入り込む段階へと移行しました。

遠隔診療・生成AI・電子処方箋・クラウドカルテなど…。これらは今や、院内空間のあらゆる部位と接続しています。

クリニック内装設計・施工の専門家として、今月の動きを設計の視点で読み解きます。

TOPIC 01 遠隔診療・医療MaaS・生成AIの実装加速

診察室とスタッフエリアを「DXの拠点」に再設計する

6月17日、時事メディカルが救急需要増への対応策として遠隔診療と「医療MaaS」を特集。翌18日には済生会向島病院での生成AI導入事例が報じられ、看護サマリーの作成が数分単位で効率化されたことが明らかになりました。

外科医不足に対する手術支援AIの技術開発進展も続いており、医療DXはいよいよ「予約・会計の周辺機能」から「診療・記録・連携の中核」へと踏み込んでいます。

設計施工会社の提案も変わります。オンライン診療ブースの遮音性、AI端末の設置位置と配線ルート、スタッフが記録業務に集中できるバックヤードのレイアウト…。

こうした「DXを迎え入れる空間」を設計段階から作り込めるかどうかが、選ばれるパートナーの条件になります。

TOPIC 02 電子処方箋・クラウドカルテの普及加速

「サーバー室不要」時代の内装設計へ

厚労省は6月29日に電子処方箋導入スターターキットを公開し、7月3日には技術解説書を更新。6月24日公表の資料では、SaaS型・標準API対応・ガバメントクラウド対応を視野に入れた低価格クラウド電子カルテの普及方針が明示されました。大型サーバー室を前提にした内装計画は、すでに過去のものになりつつあります。

代わりに設計の焦点となるのは、受付周辺の顔認証カードリーダーの設置スペース、配線更新しやすい壁内計画、停電時の通信冗長化、情報機器の保守動線の確保です。

クラウド時代の配線・設備計画を標準提案に組み込んだ設計事務所が、次の競争軸をリードします。

TOPIC 03 複数病原体対応と「柔軟な感染動線」

「次の波」を前提にした分離動線を常設仕様へ

国立健康危機管理研究機構は麻しん対策ガイドラインを5月に更新し、医療機関向けの平常時・発生時チェックリストを継続提示しています。甲府病院ではAI問診の活用により、受付から会計までの所要時間が平均11.4分短縮された事例も公表されました。

感染症対応は、特定の病原体への個別対応から、複数病原体を想定した柔軟運用へとフェーズが変わっています。

待合を一体で終わらせず、発熱・発疹患者を一時受けする分離動線、可動間仕切りで切り替えられる待機席、手指衛生ポイントの戦略的再配置。これらを「常設仕様」として設計に織り込む提案が、院長の安心感と長期的な運用コスト削減を同時に実現します。

TOPIC 04 省エネ補助金2次公募と建設費高騰への対策

「補助金+二段階見積もり」で院長の意思決定を後押しする

資源エネルギー庁の省エネ補助金2次公募が6月1日に開始され、環境省のZEB・非住宅断熱改修支援も6月に関連更新がありました。一方、国交省は6月に労務費基準値と運用方針を更新しており、建設費高騰に対する言及も継続しています。

光熱費の削減と患者快適性の向上を同時に訴求できる省エネ改修は、今下期の最も説得力ある提案材料です。

長納期設備の先行確定と「必須工事/将来拡張工事」の二段階見積もりをセットで提示することが、予算制約のある院長の意思決定を最も後押しします。

補助金活用の道筋まで一緒に描ける設計施工パートナーが、今後の選択を制します。

Palettaが提案する「DXを迎え入れる空間設計」という考え方

7月のトピックスが示す方向性はシンプルです。

「クリニックの空間は、DXのインフラである」

遠隔診療・AI・クラウドカルテ・感染対策・省エネ補助金のすべてが、院内の物理的な空間と接続しています。これらを一体の設計として解くことが、私たちPalettaの提供価値です。

一つの改修計画に束ねて同時に解決する「総合設計」こそが、院長の時間と予算を最大化します。

まずは現状の院内環境を棚卸しするところから始めましょう。

院内環境の整理と棚卸しなら、ぜひ弊社にご相談ください。

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